名古屋市消防局「救急隊員のコンビニ立ち寄りに理解を」とツイート
今年の夏は記録的な猛暑が続いています。連日の高温の為、熱中症で倒れる方も多数発生しており、救急車の出動件数もうなぎ上りとなっています。名古屋市内でも朝に夕に救急車のサイレンを聞かない日はなく、連日救急車の出動を目にします。今年は、異常なことになっています。
名古屋市消防局の救急車の現地到達時間は、大都市の中では比較的早く現地到着が出来ています。救急車の到達の速さと救命率は相関性が認められるため一刻も早い現地到着が求められます。
このような中、7月26日名古屋市消防局の公式ツイッターで救急隊員のコンビニ立ち寄りに理解を求める呟(つぶや)きが投稿されました。投稿は2万5000件以上リツイートされ、注目を集めています。
7月23日の救急出動件数が市内全体で661件(速報値)で、1日の件数としては過去最多でした。名古屋市消防局では、臨時の救急隊を編成し、熱中症患者らに対応することを明かしていました。
そして26日になり、猛暑によって1日の出勤が22件となった救急隊が出るなど、多忙を極めている状況になりました。
そのような中で次の呟きとなりました。
「猛暑の影響で救急出動が急増し、通常より救急隊を増やして対応していますが、1日の出動が22件となった隊もあります。そのため出動が連続し消防署に戻れない時は、救急車でコンビニ等に立ち寄り飲料水等を購入する場合があります。その際も、出動態勢は維持していますので、ご理解をお願いします」
(写真は、名古屋市HPより)
ツイートの理由は表明されていませんが、おそらく市民から「救急車でコンビニに立ち寄っている」「救急隊がコンビニで物を買っている」などの苦情が寄せられたものと思われます。
これに対して、リツイートとして「コンビニでもどこでも立ち寄って」「構わず飲んでください」と応援の声多数上がっています。
大阪では以前、救急隊員が自販機でジュース類を飲んでいて批判されたことがありました。公務員も人間ですので夏の暑い中水分補給は必要です。恐らく、所属基地に戻る時間もないほどの忙しさなどでしょう。救急隊員が熱中症で倒れたら大変なことになります。さらに言えば、救急隊員がお昼御飯を食べる時間があるかについても疑問が出てきます。
救急隊員の仕事は、常に緊張の連続の仕事だと思います。以前、救急車に付添人として同乗したことがありますが、患者の状況把握と適切な初期処置を手際よく行っていました。併せて、運び入れ先の病院の探索を行います。救急で受け入れ可能な病院でも患者の容体次第では受け入れを拒否する場合があります。受け入れ先の探索は時間との競争になりますので精神的にも大変なストレスがかかる仕事だと思いました。
コンビニに立ち寄っている救急隊の方を見かけたら、「暑いのにご苦労様です。」と一声かけたい気持ちです。
(写真は、名古屋市HPより)