平成の大横綱「貴乃花」をこのまま終わらせてはいけない

平成の大横綱「貴乃花」の正式な日本相撲協会からの退職が決定されました。貴乃花部屋の所属力士は全員、千賀ノ浦部屋に引き取られました。この点は良かったと思いますが、貴乃花親方は、日本相撲協会との数々の対立の中で、遂に燻(いぶり)出されたかたちです。

貴ノ岩関の暴行負傷事件から始まった数々の相撲協会との対立は、何か両者の間に深い遺恨があるような気さえします。相撲協会の中には、どうしても貴乃花親方を協会から排除したいと願っている勢力があるのでしょうか。

最終的に貴乃花親方を退職に追い込んだ「一門に所属しなければ親方は部屋を持てない」という突然のルール変更は、相撲協会による貴乃花親方へのパワハラのようにも見えてしまいます。退職を正式に決定した日の相撲協会幹部による記者会見では、各一門は貴乃花親方の受け入れを検討していたと発表していますが、白々しい後付けの言い訳にしか聞こえません。

勿論、両者の言い分のどちらが正しいかの真偽は不明ですが、客観的に見ると相撲協会側の説明には説得力がありません。

 

貴乃花光司氏をこのまま埋もれさせてはいけないと思います。わんぱく相撲の指導者で終わらさせたくありません。相撲界で培った能力を日本のスポーツ界全体の活性化の為に使ってもらいたいと思います。

折しも、日本のスポーツ界は、監督やコーチによる暴力事件や大学のトップによるパワハラ疑惑などの問題が起きています。スポーツの世界では、古い指導者の成功体験をベースとしたパワハラ指導がまだまだ横行しています。日本相撲協会にも古い体質は依然として残っていると思います。このパワハラや暴力事件撲滅が、東京2020の五輪を控えた日本のスポーツ界にとって最重要課題となっています。

貴乃花光司氏は、これらの課題解決の為に思い切って政治家になるのも、この際一つの考え方だと思います。具体的には、来年の参議院選挙に比例区で立候補することです。一部には、50万票は取れると予測する向きもあります。

また、現在、元オリンピック水泳選手の鈴木大地氏が就任しているスポーツ庁の長官の後任候補も良いかと思います。スポーツ庁長官は、文部科学大臣による任命ですので、政治家でなくとも就任は可能だと思います。

スポーツ庁の長官は、公益法人日本相撲協会の監督官庁でもあります。古い体質の協会の内部からの改革が難しいのであれば、外部から圧力を加えて変えていくことも方法論としては有効だと思います。

併せて、日本のスポーツ界のパワハラ問題などにもしっかり対応してもらいたいと思います。貴乃花氏の苦手な発信力や調整力は、周りに控える有能な官僚が全て調整してくれると思いますので、長官は、熱い思いと強い信念を前面に出して対応すれば良いと思います。

貴乃花親方の1ファンによる妄想かもしれませんが、何でもよいので活躍できる場を与えてほしいと思います。

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