藤井聡太6段、7段への道。

3月13日日本将棋連盟は、藤井聡太6段の年間4冠のタイトル獲得発表をしました。4冠とは、対局数、勝数、勝率(30対局以上)、連勝数の記録全4部門で2017年度の1位を独占することです。2位以下の逆転がないことが確定したことから、3月中旬という早い時期での発表となりました。

1967年度以降、年度記録4部門1位独占は過去2人しかいません。69年度に内藤国雄九段。88年度、89年度、92年度、2000年度は羽生善治竜王が達成しています。藤井聡太6段は、今回、早々と達成しました。

藤井聡太6段の次の注目点は、7段への最速昇段はいつかという点になります。7段への昇段の条件は複数あります。順位戦昇級、王座獲得、朝日杯優勝など色々ありますが、最速となると「竜王戦5組のランキング選で決勝進出する。」事です。

日本将棋連盟の規定では、竜王戦の組を連続昇級すれば1段昇段する規定となっています。藤井聡太6段は、既に竜王戦6組から5組に昇級していますので、今回4組に昇級すれば連続昇級という事になり、昇段条件に該当します。

竜王戦5組のランキング戦では、上位4名が5組から4組に昇級できます。決勝戦に進出すれば、1位または2位ですので無条件に昇級します。

竜王戦5組のランキング戦の決勝戦に進出できれば、今年の5月頃の7段昇段になります。万一、準決勝で敗れた場合は、敗者復活戦で勝ち残れば、3位(同順位)以上になれますので、この場合も昇段します。但し、こちらの場合は、時期が今年の10月頃となり、少し遅くなります。

現在の竜王戦ランキング戦ですが、藤井聡太6段は、次は準々決勝戦です。対戦相手は、阿部光瑠6段です。青森県出身の棋士で、居飛車、振り飛車のどちらも指すオールラウンドプレーヤーです。2015年11月5日 に竜王戦2期連続昇級により6段に昇段しています。

ここで勝利できれば、次は、準決勝戦です。対戦相手は、石井健太郎5段と船江恒平6段の勝者という事になります。石井5段は、矢倉及び四間飛車を得意とし、どちらかといえば受け将棋で、手厚い棋風を目指し、森内俊之の棋譜を見て研究している棋士です。

一方、船江恒平6段は、NHK教育番組で2017年上期に「フォーカス」という番組で将棋講座『船江恒平の終盤は筋よく指そう』を担当されてた棋士の方です。いづれも、強者揃いというところでしょうか。

今から対戦が非常に楽しみなところです。

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