「 乙巳 (きのとみ) 」年の今年は「成長の年」になりそうです
2025年の干支は「巳年 (みどし) 」です。十干十二支では「乙巳 (きのとみ)」です。「蛇 (へび) 年」と言われることも多いと思います。蛇は脱皮を繰り返して成長するので、強い生命力と変化と再生を象徴する生き物とされています。このことから来年は成長の年となることが期待されます。
「 乙 (きのと) 」とは、十干における2番目の文字です。陰陽五行説では「陰の木」に属します。成長過程にある若木や柔軟でしなやかな草木を表します。「 乙 (きのと) 」は、新たな変化の始まりを意味します。成長や発展することが期待される年ということになります。
「 巳 (み) 」は、十二支の6番目です。陰陽五行説では「陰の火」の気で、進化・再生のエネルギーを表します。また、巳は蛇を表すため、神秘的なエネルギーが発生し、精神的な成長や洞察力の進化が期待できます。
このことから、「乙巳 (きのとみ)」年の今年は「成長」が期待できる年になります。但し、精神的な成長や洞察力が高まることから、物事をよく見極めた上で決断することが必要になります。安易に物事を判断して即断することは極力避けた方が良いことになります。成長するには物事を慎重に判断することが求められます。
干支の「相場格言」は、「辰巳(タツミ)天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥(イ)固まる。子(ネ)は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、卯(ウサギ)跳ねる」です。 これによれば、辰年や巳年は株価が天井をつけ、午年は下がる傾向という意味です。
2025年は引き続き株価は高い水準を維持することになることが予想されます。過去の巳年を見てみますと、1989年は「不動産バブル絶頂」の年でした。株価も最高値を記録しました。
歴史的には見れば、「乙巳」年は、我が国の歴史にとって重大な事件が起きています。乙巳年である645年、中大兄皇子と中臣鎌足は蘇我入鹿を皇居内で暗殺し蘇我氏を滅ぼしました。この事件のことを、現在は、乙巳年に起きたことから「 乙巳の変 ( いっしのへん) 」と呼ばれています。年齢が高い方は学校で「大化の改新」と習われたと思いますが、現在では645年の政変は「 乙巳の変 (いっしのへん) 」とされ、後に「大化の改新」に繋がる重要な政変と位置付けられています。
いずれにしても巳年の2025年は今後の大きな成長につながる年ということになります。国内の政治状況は不安定な状況となることが予想されます。世界的な政治状況も保護主義的な動きが強まることが予想されます。戦争や内乱、気候変動による異常気象、物価高など不安要素も色々あります。しかし、そのようなことを言い訳にせず、物事を慎重に判断して成長の波に乗ることが大切です。
2025年は皆様の「運気」が上がり、成長の波に乗れることをお祈りいたします。