東京五輪マラソン 朝7時スタートに変更か

2020年夏の東京五輪 (2020年7月24日開幕) で課題となっていた競技開始時刻について、概要が決定した模様です。夏の暑さ対策が最も重要になるマラソンについて、大会招致に立候補した段階では男女とも午前7時半開始の計画でした。しかし、競技が予定される8月上旬は午前中から気温が30度を超えることも想定され、スタート時間を早めるべきではないかとの意見が出ていました。

一方で公共交通機関を利用する観客やテレビ放映時間帯への配慮も必要で、簡単には開始時刻を変更できない要因もありました。競技連盟だけでなく放送関係者などとの調整も必要な状況でした。

組織委幹会は当初「アスリートファースト(選手第一)ではあるが、あまり開始時間が早いと観客が集まらない。いろいろな関係者と話し合って決めたい」と話していました。

 

今回、マラソンをはじめとして各種種目の開始時刻を早める決断をした模様です。今年の東京は、6月の梅雨明けとなり、7月から夏本番となっています。最近の気象条件の変動も要因になったかもしれません。

当初の計画から変更となりそうな種目は、次のとおりです。

マラソン       午前7時30分 から 午前7時
競歩(20キロ)   午前9時 から 午前7時
競歩(50キロ)   午前7時30分 から 午前6時
ゴルフ     午前9時 から 午前7時30分
トライアスロン 午前10時 から 午前8時

夏の厳しい暑さ対策を真剣に検討し、アスリートファーストを考えての決断だと思います。大会組織委員会は7月18日の国際オリンピック委員会 (IOC) 理事会に日程案を上程して承認を得る予定です。

これにより、女子子マラソンは8月2日、男子マラソンは8月9日の午前7時スタートでの開催となる予定です。本当はさらに30分前倒しが望ましいと思いますが、7時がぎりぎりの線なのかもしれません。7時から9時30分までの時間帯でも最近の気象状況や大都市のヒートアイランド現象を考えると30度近くに気温が高まる恐れもあり、これでも過酷なレースになるものと思われます。

他の種目についても暑さの問題から、最終の調整が続いているようです。最近流行りのスポーツクライミングは、日中ではホールド(選手がつかむ石の突起物)の温度が高くなり過ぎて試合にならないそうです。 馬を使う競技も日中は無理とのことです。

 

選手が実力を十分発揮できるような環境整備を是非お願いしたいと思います。暑さの為、途中棄権する選手が出ないような大会運営を希望したいと思います。

 

 

 

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