新幹線「のぞみ」異常音で緊急停止。社会インフラ高齢化の兆し。

16日午前、広島県内を走行中の博多発東京行きの新幹線「のぞみ20号」で車掌が異常音を感知したとのことでする。車両点検を実施した結果、異状は確認されなかった為、運転を継続したようですが、大阪駅で大事を取って車両交換を実施したとのことです。800人の乗客に怪我等はありませんでした。

また、同日の午後、新大阪発博多行きの「こだま741号」でも、新倉敷を出発する際、ホーム係員が油漏れのような異臭を確認し、福山(広島県)で床下点検を実施。この時も、異常は確認されず運行は継続されたようです。

新幹線をめぐっては昨年12月、博多発東京行きの「のぞみ34号」の台車に破断寸前の亀裂が入り、新幹線初の重大インシデントとなる問題が発生しています。今回の異常が認められなくとも車両交換した措置は、前回の教訓を生かしたものであり、JR西日本を評価できると思います。JR西日本は、問題が生ずれば躊躇なく列車を止めると言っているそうです。

問題は、ここ最近になって新幹線の異常な問題が続発していることです。従来も多少のインシデント(事故)の発生はあったと思うのですが、重大事故に繋がるインシデントは聞いたことがありませんでした。新幹線の安全運行は、日本が世界に誇れる高品質の象徴でした。これが神話となってしまう恐れがあります。新幹線という巨大社会インフラの高齢化が進んで来ているのでしょうか。

また、最近になってテレビの受信が突然できなくなるトラブルや音声が聞こえなくなる事故が続発しています。一部は落雷などの原因で発生したものもありますが、他は原因が良く分かっていません。機器の故障か人為的ミスが原因だと思いますが、長時間放送が中断するような重大放送事故は、最近まであまり聞いたことがありません。

また、同日の16日にNHKでJアラートで北朝鮮によるミサイルの発射情報の誤報がありました。NHKによる誤報は、本当に洒落になりません。放送の真実性や信頼性が高いと思っているからです。先日のハワイでの当局によるミサイル発射情報の誤報をニュースで流していたNHKが同じミスをやってはいけません。

日本の社会インフラは、高度成長時代に作り上げてきたものが、今高齢化を迎えているという事でしょうか。設備面は勿論の事、これを保守する人材の高齢化が確実に進んでいるのではないでしょうか。

予算をかけて設備を更新し、若い人にノウハウをうまく伝承してかないと大きな事故が発生する恐れがあります。前回の東京オリンピックの時に作った社会インフラの老朽化は2020年の次回東京オリンピック開催の時にあわせて、必要な対策を予算化すべき時期かもしれません。

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