藤井聡太七段の快進撃で名古屋にも将棋会館の建設へ

名古屋にも将棋会館の建設に向けた動きが出てきました。現在将棋会館は、東京と大阪にしかなく、タイトル戦などを除くとほぼ東京将棋会館か大阪将棋会館で行われています。藤井聡太七段も対戦の都度、東京か大阪に出向いて対局しています。

藤井聡太七段が七段昇格後、師匠の杉本昌隆七段に電話で昇段報告した時、昇段報告後の第一声が、「これで東京ではなく大阪で対局が出来て嬉しい。」であったと杉本昌隆七段がテレビでコメントされていました。将棋の対戦場所は、上位段者に決定権がある為、今後、藤井七段の対戦場所は、下位段者に対しては、大阪を選択できるということみたいです。

藤井聡太七段は、プロ棋士とはいえ、現役の高校生ですので、新幹線の往復による東京での対局は時間的、体力的に厳しい面があるということでしょうか。高校生としての学業もありますので、プロ棋士との両立は何とか出来たとしても、移動時間を相当程度取られると、いづれ高校の単位取得が厳しくなってしまいます。

今回、名古屋の河村市長が5月21日の定例記者会見で名古屋将棋会館の建設について意欲を見せました。対局の場となる将棋会館を名古屋市内に設置するよう日本将棋連盟側と現在協議していることを明かにしました。

河村市長は「藤井さんが高校卒業後、東京へ行ってしまうといけない」と述べ、名古屋にも将棋の拠点を設けたい考えを示しました。具体的な場所や交渉の進み具合については「びっくりするようないいところを交渉中。お城の近くがいいじゃないか」と述べるにとどめました。

愛知県の大村秀章知事も同日の記者会見で名古屋に将棋会館をつくる構想を披露しました。

大村知事はスピード昇段に「驚異的な進化だ。しっかり応援していきたい。」と祝福した上で、構想については「将棋ブームに貢献する藤井七段がいる名古屋にあっても不釣り合いではないと思う。県としても取り組みたい」と意欲を見せました。名古屋市と愛知県の足並みが完全に揃いました。

ただ、建設には費用の捻出が必要です。大村知事は、「ぜひ名古屋にも将棋会館がほしい。応援する企業があれば手を挙げて」と述べています。名古屋市や愛知県下の有力企業による支援は、大手製造業がひしめいている地区ですので、十分に期待できると思います。

藤井さんの活躍で名古屋でも将棋を学びたい方が大変増えています。その意味でもスポンサー企業になることは、出資企業にとっても良い宣伝になると思います。棋士のグッズも東名阪で売り上げも増えると思います。

名古屋にも将棋会館が出来ることでさらに将棋人口の拡大や将棋ブームの発展に繋がればと思います。

 

 

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