インフルエンザが猛威を振るっています。

寒い日が続いていますが、今年はインフルエンザが例年に比べて猛威を振るっています。例年A型の流行後B型が増えてくるところ、今年は同時に流行しているようです。ワクチンの供給面の問題や異例の寒さなどの要因、B型の流行周期に今年が当たった等の原因があるみたいです。A型の中にも2種類あるそうで、運が悪いとA型、B型、A型と1シーズンで3回罹患する人も出る可能性があります。

サラリーマンの場合、会社によっては社内規則でインフルエンザに感染した場合、1週間程度は出勤停止扱いとなります。3回罹患すれば3週間の自宅待機となってしまいます。

感染防止に確実に効果が認められるのは、「手洗い」ですので、今年の冬場は、是非、手洗いを励行して頂きたいと思います。

厚労省は2月2日、ウイルスの増殖を抑える新しいタイプのインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」を承認しました。塩野義製薬が開発し申請していました。治療薬として広く使われているタミフルが成人で1日2回、5日間の服用が必要なのに対し、ゾフルーザは1回の服用で効果が期待できるとされています。

同社によると、細胞外へのウイルス排出を防ぐ既存薬とは異なり、細胞内でウイルス自体の増殖を抑制して、他人への感染リスクも減らすというものです。詳しいことは分かりませんが、単にウィルスを細胞内に閉じ込めて死滅するのを待つタミフルと異なり、より直接的に、細胞内でウィルス自体を死滅させる能力があるという事でしょうか。従って、5日も飲まないでも良いという事なのでしょう。

多くの方は、タミフルを服用して熱が下がると5日の服用をせず、4日程度でやめてしまう方がいると思います。しかし、この飲まない5日目に他人に感染するリスクが結構あるみたいです。タミフルを服用された方は、他人に感染させないために、お医者様の指示通りしっかり服用しましょう。但し、今回の新薬は1回でOKなので飲み忘れはありません。

新薬の承認には、従来、承認までには相当な時間が掛かっていたみたいですが、今回の新薬は、承認を早める新しい制度の適用第一号という事で、早期の承認に繋がったみたいです。今後とも新薬の承認期間の短縮については、副作用の見極めは十分に行ったうえで積極的に推進して頂きたいと思います。

まだ、未承認ですが、インフルエンザワクチンについても新薬の研究が実用段階に入っているみたいです。従来のA型用とかB型用のような型ごとに効果があるワクチンではなく、すべてのインフルエンザに効果があるワクチンの開発が終局段階だそうです。インフルエンザの型毎に異なる抗体に反応する方式ではなく、インフルエンザ本体に直接反応するワクチンみたいです。開発が承認されれば、インフルエンザの流行の型を当てる必要がなくなると思います。

人間とウィルスの知恵比べは、今後とも永遠に続いていくとは思いますが、ここしばらくは新薬の開発に注目が集まりそうです。平昌オリンピックも始まりますが、選手も観客の方も、極寒の中での開催ですので風邪には気をつけて頂きたいと思います。

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