新しい令和の時代に思うこと

令和元年を迎えましたが、令和の時代はどのような時代になるのでしょうか。多くの方々は、災害のない平和な時代であってほしいと願われています。

令和時代に向けて明るい兆しが色々とあります。1つはテクノロジーが急速に進歩していることです。例えば、医療分野では、「オプジーボ」等の免疫療法を活用した癌治療技術の飛躍的向上があります。IPS細胞を使った再生医療の高度化もいよいよ現実味を帯びる時だと予想されます。東海道リニアモーターカーの開通により、超高速鉄道の普及も進むことが予想されます。

AI技術の発展は、人々の生活スタイルや行動パータン、仕事の在り方を大きく変える可能性があります。この分野は、いかに柔軟な発想をして既存の在り方をより良く変えていくかが成長のポイントとなります。

自動運転や自動制御など人々の労務を代替してくれるものから、多種多様な情報(ビックデータ)を活用した各種予測技術の発展があります。経済予測、相場予測、病気の原因予測、気象予測、購買予測‥‥などなど。

金融分野もAIの活用によって既存の枠組みに囚われない新しい仕組みが色々と出て来ます。特にブロックチェーン技術は、ビットコインに止まらず、人々にとって非常に経済的に価値のあるものを権利として保護できる技術としてさらに発展することが予想されます。

また、通信技術の高度化により情報伝達速度が飛躍的に向上し、各種コンピュータシステムが相互に連携して、従来にはない新たなシステムが実現していくことが考えられます。

一方、不安なこともあります。最大の不安材料は、「南海トラフ巨大地震」や「首都直下型巨大地震」等の巨大地震の発生です。巨大地震に関連した火山噴火も富士山の噴火など大変不安視されています。

 

南海トラフ巨大地震は、ほぼ間違いなく令和時代に到来すると予測されています。国を挙げての対策が急がれます。平成の時代は大きな災害が発生しました。特に地震はそれまでの平穏期から一変して活動期に入ってきました。南海トラフ巨大地震の発生前の数十年間は、地震が頻発することが知られています。

南海トラフ巨大地震の被害想定は、経済損失のみで国家予算規模を遥かに超えてしまう為、日本土木学会の被害想定によれば、日本はこの地震により世界で最も貧しい国に転落すると予測されているそうです。

令和の時代は、従来の延長線上にない大きな変化の流れが、人々の身近に迫って来ます。その変化は、技術の向上によるものかもしれません。大災害によるものかもしれません。しかし、どのようなものであれ、その中で生き残っていく為には、いかに環境の変化に柔軟に対応していくかということになります。

よく引用される言葉に、進化論で有名なダーウィンの次の言葉があります。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

我々は、従来の発想に囚われることなく、時には大胆な発想により、現状を大幅に変えていかないと令和の時代を生き残っていけないかもしれません。今行っている物事のやり方を漫然と行うのではなく、その行っている行為の本質をよく見て、より良い選択肢があれば大胆に変えていく勇気が求められる時代であるとも言えます。

 

また、大災害への対応について、国も従来のやり方の延長ではなく、国家存亡の危機として大胆な発想で思い切った施策を展開してもらいたいと思います。

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