家庭用の発電機か売れているそうです。

千葉県に大きな被害をもたらした台風15号の後遺症として長期間の停電が大きな社会問題となりました。これを受けて家庭用発電機が飛ぶように売れているそうです。10月1日の消費増税とも絡み売り上げが急増したとのことです。通常月の10倍を超えて販売するホームセンターもある模様です。

家庭用の発電機は、ガソリンやガスを燃料としてエンジンを回し発電するものです。出力は900ワットから1800ワット程度で、備え付けのコンセントに電気器具を接続して使用します。値段は、5万円程度のものから20万円程度のものまであります。注文が殺到したため、現在は多くの商品が在庫切れ状態で予約対応となっているようです。

家庭用の発電機の購入は、意外と難しいと思います。値段から適当に選んでしまうと万一の時、望んでいた通りに使えませんので、販売員の方によくご相談されることをお勧めします。

また、販売員の方に相談されるにしても、最低限、緊急時に稼働させたい電気器具名とその必要ワット数を書き出しておくことが必要です。そうしなければ、販売員の方もご説明が難しいと思います。

通常は、災害時に使用する電化製品を書き出します。例えば、フロアライト50W、小型電気ポット450W、スマホ充電器60W、ノートパソコン25W、液晶テレビ140W、などと書き出して、出力ワット数を合計します。今回の例では720ワットとなりますので、これを目安に購入機種を選定します。

但し、電化製品によっては、通常時の必要ワット数と起動時に必要なワット数が大きく異なるものがありますので注意が必要です。特に、エアコンや冷蔵庫は大きく数字が異なりますので、起動時のワット数を積算しないと容量不足となり動作しない可能性があります。12畳タイプのエアコンの場合、通常運転時は1200ワットですが、起動時は2200ワット必要になります。冷蔵庫は差が大きくて、通常時260ワットのものでも起動するには1000ワット必要になります。

また、稼働時の安全対策も必要です。商品パンフレットは必ず確認して理解する必要があります。事故が起きやすいのは、電気の漏電ガス中毒です。発電機を雨水などで濡らしてしまうと漏電の危険がありますので注意が必要です。また、発電機は発電中排ガスを出力しますので、屋内で使用しますと大変危険になります。一酸化炭素中毒で毎年搬送される方が出ています。

また、定期的な稼働確認も必要です。万が一の災害発生時、稼働訓練をしていませんと使えないかもしれません。燃料切れ操作方法不案内機器の故障など何が起こるか分かりません。保険として購入した機器を有効に使う為にも、年に1度程度の使用訓練は必要であると思います。

9月1日の防災の日に行うことをルーティン化すると良いかもしれません。その日の稼働テストに合わせて、家族で防災経路や備蓄品の確認などを行えば大変有意義な防災の日となります。

我が国は、台風や地震、火山噴火と災害列島の中に住んでいますので日頃の防災の意識はこれからますます大切になってくると思います

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