コロナ後の世界に戸惑いを感じています

世界中の国々でコロナ後の世界に向けて徐々に活動が再開されようとしています。我が国でも一部地域での自粛の緩和が動き始めています。新型コロナウィルスの感染者数の今後の推移は、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の予測によれば、感染の終息と拡大を交互に繰り返しながら数年かけて沈静化に向かうとされています。つまり、今後2次、3次の感染ピークが再度訪れることが予測されています。

規制を緩めれば再び感染拡大が始まり、再度規制をかけて拡大阻止を行う必要があります。これを複数回繰り返して沈静化に向かうということです。アビガン等の既成の治療薬の新型コロナウィルスへの転用も色々な薬剤で臨床試験が開始されていますが、決定的な効果の検証はこれからとなっています。インフルエンザ治療薬タミフルのような特効薬の開発には数年以上の歳月が必要であると思います

また、新型コロナウィルスのワクチンの開発も世界各国で行われていますが、薬害の心配のない状態で全ての国民に接種できるまでには相当の年月が必要だと思います。従って、これから暫くはコロナを前提とした世界になると思います。

これまで各国はグローバリゼーションの流れに乗って世界中に生産拠点や物流拠点を整備してサプライチェーンを構築してきました。世界中に人々が往来してビジネスや観光などが行われお金が回っていました。今回の新型コロナウィルスの感染爆発により、人と人との直接の接触が規制されるようになりました。グローバリゼーション化の流れは大きく修正され、各国自身や一部の国同士の集まりの中でビジネスや人々の交流がなされる方向に向かっていく可能性があります

また、日本国内でも県単位の移動を制限(自粛)するようになり、地域ごとのブロック化が進んでいく恐れがあります。感染が沈静化している県の隣接県で2次感染や3次感染の拡大が始まれば、県間の往来を規制する措置を取らざるを得なくなります。

人々の日常生活においても三密を避ける行動パターンが一般化していくことになると思います。学校、映画館、スポーツジム、酒場、パチンコホールなど人々が長時間密集する閉鎖空間は勿論のこと、普通の職場である会社の事務室や飲食店でも三密を避ける行動変容や工夫が必要となってきます。

既に一部の銀行や役所の窓口、コンビニやスーパーのレジでは、透明なアクリル板やビニールシートを設置して、顧客の飛沫が受付の方や店員に飛ばないようにしています。テレビの出演者と出演者の間もこれらの障壁で飛沫をブロックしていることが多くなりました。この流れは、いろいろな職場で広がっていくものと思います。人と人が直接会話することが難しくなる世の中になります

家族や職場の同僚の間の会話まで飛沫防止の為の障壁がいるとは思いませんが、新規の顧客との面談時はお互いが気を遣うことになると思います、マスク以上の飛沫防止措置を取らざるを得なくなる時代になるかもしれません

歯医者さんやお医者さん、マッサージ師さんやネーリストさん等の顧客の体に直接触れる職業の方は、手洗いだけでは不十分と思いますので、防塵シールドを付けて施術を行うことが一般化するかもしれません。しかし、役者の方はどのように演技を行うのかは見当がつきません。

人類の過去の歴史を見てもペスト、天然痘、麻疹、結核、コレラ等の感染症の大流行は、文明や民族の歴史を大きく変えています。近年でもスペイン風邪で推定4~5千万人の方が亡くなっています。

新型コロナウィルスは、現在、多くの感染者と亡くなった方がおられますが、何とか人類の英知でこれと戦っています。人と人が直接会話することが難しくなる時代が暫く続くことになると思いますが、コロナ後の別の世界だと思って、新しい行動様式にできるだけ早く順応していく必要があります。

現在コロナで闘病されている方々の一日も早いご回復を心からお祈りしています。

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