今年は、家庭菜園の夏野菜の成長が早くなっていますが、キュウリも背丈が既に高くなりました。先日、大きな実を１本収穫しましたが、本格的収穫はこれからです。しかし、例年になく早い収穫となっています。

 

キュウリは、年中食べられる野菜ですが、夏野菜としては代表選手です。冷やし中華にキュウリが入っていなければ、何だかシャキッとしません。鉄火蒔きも美味しいですが、カッパ蒔きもアクセントに必要です。

 

キュウリは、普段よく食べている野菜ですが、栄養価はほとんとありません。９５%が水分です。ビタミン類が何か入っていそうですが、多くは含まれていません。しかし、きゅうりに含まれるミネラルのカリウムとイソクエルシトリンという特有の成分には、極めて高い利尿効果があり、昔から水気をおろす野菜としておおいに利用されてきました。

漢方できゅうりは、体内のバランス保つ食物だと考えられています。利尿効果のほかにも、不眠症、便秘の解消、肥満対策にも用いられています。また、きゅうりの頭の部分には、ククルビタシンCが含まれており、これには抗がん効果があると言われていますので、調理の際切り捨ててしまわずに利用すると良いでしょう。

実は、キュウリは、成人病対策にも効果があります。高血圧や糖尿病、肝臓病に効果があるそうです。きゅうりに含まれているカリウムは、体内でナトリウム（塩分)とバランスを取り、過剰な塩分を体外へ排出する作用で血管内外の浸透圧を調節することで、血圧の上昇を防ぐ働きがあるそうです。

きゅうりに含まれている糖類は、血糖値を高めることがなく、逆に下げる作用があるため、糖尿病患者に適しているそうです。

また、きゅうりに含まれている多種のアミノ酸には、肝臓を保護する効果があるそうです。

一見、何の栄養価もなさそうな野菜ですが、意外と多くの効能があります。家庭菜園でとれるキュウリは、無農薬で丸かじりOKですが、形は色々で曲がりくねったものや細長いものまで千差万別です。スーパーで売っている均一の形は、プロの農家の方はどのように作るのでしょうか。

また、収穫するのを忘れているとあっという間にウリの様な巨大なキュウリになってしまいます。

これから梅雨の間も夏野菜は黄色い花を咲かせて成長していきますが、収穫を楽しみに世話を続けてまいります。