シニア世代が起業するなら、断然「合同会社」 その1

会社を定年退職し、サラリーマン時代に培ったノウハウや人脈を活用して、何か一つやってやろうとしている方は多いと思います。もちろん、ボランティア活動や地域活動を計画されている方や実践されている方も多いと思います。

中には、会社を起業して一国一城の主になりたいと思っている方も多いと思います。そんな時、従来ですと株式会社を設立することが圧倒的に多かったのですが、最近は「合同会社」(日本版LLCと言われることもあります。) を設立される方が多くなっています。

合同会社は、平成18年5月1日の新会社法の施工によって新しく創設された会社です。統計で見ると平成25年データで株式会社の設立は、81,889件のところ合同会社は、14,581 件となっています。

制度導入当初は、知る人ぞ知る制度の為、設立件数も少なかったのですが、制度導入から10年以上が経過し、ようやく人々の間に認知されるようになってきました。それでも、まだまだ一般の人々の認知度はそんなに高くはありません。むしろ知らない人の方が圧倒的に多いと思います。

但し、今から起業して会社を立ち上げようと考えている方は、是非、内容を研究されて、新規起業にとって、非常に魅力的な会社であることをご理解頂きたいと思います。

特に、シニア世代の方や主婦や学生さんの起業に非常に向いていると思います。これらの方に共通するニーズは、次のような事だと思います。

◆起業するのは、少数の個人であり、あまり資金に余裕がない。
◆事業経営についてできる限り会社の運営は簡素化したい。
◆事業自体で自身に多額の負債などリスクを負うことは避けたい。

まさに、合同会社がこのニーズにピッタリとマッチしてくれます。

すなわち、
① 設立費用が最も安くなる。
② 会社維持費用が最も安くなる。
③ 会社運営の自由度が極めて高い。
④ 会社内部の意思決定が最も迅速にできる。
⑤ 株式会社と同様、有限責任である。

もちろん、デメリットや設立に当たって検討しなければいけない注意ポイントもあります。これから、順次、合同会社の魅力と活用方法についてお話をさせて頂きます。

(次回に続く) ★合同会社設立の全体目次はこちらをクリックして下さい。

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