平昌オリンピックでOARって何ですか。

平昌オリンピックを見ているとOARっていう文字をよく見ますが、これは何だろうと思っていました。調べてみるとロシアの参加選手の国名に代わる表記だという事が分かりました。

平昌五輪に国家資格ではなく個人資格で参加したロシア国籍の選手のことだそうです。「Olympic Athlete from Russia(ロシアからの五輪選手)」の略です。14年ソチ五輪での組織的なドーピングが指摘された問題で平昌五輪参加を禁じられたロシアから、潔白を証明した選手が同国の国歌や旗を使わない個人として参加しています。

国際オリンピック委員会(IOC)は169選手に個人資格を認めましたが、そのうち1人が辞退し、168選手が競技参加を果たしています。参加の条件として、ユニフォーム等に国名は表記することはできません。国を連想させるユニフォーム等のカラーコディネートも禁止されています。メダルを取っても国歌は斉唱されません。などの 厳しい規制の下での参加となっています。もちろん、メダルは獲得すれば頂けると思います。

2月16日現在の成績を見ると前回のソチ五輪では、参加国中最大のメダルを獲得した国とは思えないくらい成績は伸びていません。前回大会で33個のメダル(金13、銀11、銅9)を取った実績のある国が、現時点で金はゼロです。

やはり、オリンピック競技は国旗や国歌がバックにないと力が出ないのでしょうか。今回参加している選手は、ドーピングには関係のない選手ですので、彼らの実力がOARの下では十分出し切れないのであれば、かわいそうな気もします。何とかモチベーションを維持して頑張って貰いたいと思います。

ドーピング問題は、根が深い問題であり、選手自身の自己管理が非常に大切になっています。日々の生活や大会参加時は、自身の口に入れるものは全てチェックする必要があると思いますので、アスリートには厳しい時代になっていると思います。「食べ物や飲み物を見たらまず疑う」ことから始めなければならない生活も日々のトレーニング以上に大変なことだと思います。

また、アスリートには怪我はつきものだと思いますが、治療に使う薬剤についても相当神経を使っている事だろうと想像します。鎮痛剤の使用も慎重にならざるを得ないのでしょう。1人の一流アスリートには、チームとしてこれをサポートする要員を確保しなければ、ドーピング問題1つとっても対応できない時代なのでしょう。

色々と困難なことはあると思いますが、選手には、是非、頑張って記録を出してほしい思います。

ところで、今日の夕方、名古屋では「環天頂(かんてんちょう)アーク」と呼ばれる珍しい気象現象が観測されました。簡単に言えば、虹が逆さまになったような気象現象で「逆さ虹」とも呼ばれます。朝夕の空の一番高い天頂付近に見られることからこのように呼ばれています。

(写真 wikipediaより)

これは、吉兆でしょうか。日本選手の活躍もこれからが佳境になっていきます。是非、これを吉兆として、日本選手も大健闘してもらいたいと思います。

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